原一札幌支社・取材記4

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2017年2月9日に原一探偵事務所・札幌支社を訪問取材した時のインタビュー記録のつづきです。

北海道における浮気調査について、現場の探偵の生々しい話が読めます。

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道内での浮気調査について-3

私: 機動性の高いバイクは本土では非常に有用だそうですが、冬の北海道では使えないと聞きました。

S支社長: チェーンをつけて走る人もいますが、そもそも危ないし、スピードも出せない。関東だと「車2台+バイク1台」が標準的なチーム編成ですが、こちらでは「車3~4台」が標準です。

私: ほかに「あるある」はないですか?

S支社長: 車を急停止させると、屋根の上に積もっていた雪がフロントガラスにどかっとずり落ちてきて前方が見えなくなり、ワイパーも動かなくなる。

フロントガラスを塞ぐ雪

【フロントガラスを塞ぐ雪】

調査中にこんなことになると撮影不能でマズい。車外に出て雪を落とせば、ターゲットに怪しまれるリスクを冒すことになる

H次長: 車で張り込んでいる時に後ろから吹雪いてくると、バックミラーに雪が積もって見えなくなる。

O係長:張り込み中は頭上のつららにも注意です。真面目な話、つららが落ちてきてケガをすることがあるんです。

危険なつらら

【危険なつらら】

本州の人はつららを美しいと感じるようだが、北海道では危険要因。大けがをしたり、車の屋根を破損させたりする。

Sn係長: 張り込みといえば、張り込みが死ぬほど寒いのも「あるある」ですね。でも、先日はあえて薄着でやりました。部屋に入っていくカップルを撮影するために、玄関前で除雪作業をしながら待機しました。
「近所の住人」を演出するために、あえて半袖・短パンです。時々スマホをいじりながら、何かに怒ってる演技で撮影チャンスを待ちました。

私: なんで怒ってる演技なんです?

Sn係長: 誰かに話しかけられるリスクが減るからです。しかし、あの時は寒かった(笑)

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私: ほかにも関東などとの違いがありますか?

S支社長: 街灯が少なく、暗い。これは雪の照り返しで夜が明るい期間が長いことも一因かと思います。
また、横断歩道の横には必ず標識が立っているのも関東にはない光景です。これは積雪時に横断歩道が雪で覆われて見えなくなることへの対策なんですね。

私: 信号が変わるタイミングも関東と違うとか。

S支社長: 違いますね。黄色から赤に変わる時間が短いと思います。しかし、これは北海道だけの問題ではなく、各地方で微妙に違うみたいなんです。
例えば群馬で社長(ハライチの創業者で伝説的な探偵)と同乗している時に「点滅が普通より長いな」と指摘されてハッとしたことがあります。
信号の問題は小さなことに見えますが、車両尾行時の行動に影響を与えます。精通していないと一瞬判断が遅れたために赤信号に阻まれて失尾するようなこともあるわけです。

O係長: 本土と違う北海道固有の事情として、地方の小都市に風俗街がないことが挙げられると思います。風俗がなくて娯楽も少ないから浮気に走るんでしょうね。

私: 北海道人の気質とかについて何か特徴はありますか?

S支社長: 男性の依頼者の場合、離婚を前提に依頼してきて、事実が判明すると修復に走ることが多い。一方、女性の依頼者は修復目的で依頼してきて、事実が判明すると別れることが多い。関東の場合はこれが逆なんです。

女性が慰謝料とか相手からもらうお金に関心が薄い傾向も関東とは異なります。「金なんかどうでもいい、スパッと別れておしまい」みたいな人が多いんです。

農家は男の浮気が多く、女の浮気が多いのは札幌、ということも言えますね。
共働きが多く、子育てが一段落してパートに出たら浮気が始まった、という話は本当によく聞きます。

あと、沿岸部の女性は気性の激しい人が多いような気がします。

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私: 依頼の仕方について特徴はありますか?

S支社長: 複数の探偵社と面談する方が多いのが特徴です。
関東でも相見積もりを取る人は多いですが、面談までするのは1社2社が普通です。あまり多くの人に秘密を話したくない、という人が多い。
ところが北海道では候補の探偵社すべてに足を運んで、詳しい事情も話して面談するという人が少なくない。
北の大地で育った女性は行動力が旺盛ということなのかもしれません。

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