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2017年2月9日に原一探偵事務所・札幌支社を訪問取材した時のインタビュー記録のつづきです。
北海道における浮気調査について、現場の探偵の生々しい話が読めます。
道内での浮気調査について-1
私: では、次に浮気調査について伺いましょう。当地では、調査の最終地点はやはりラブホテルが多いですか?
S支社長: そうですね。札幌や旭川には2~30軒規模のラブホテルの集積があります。
例えば、札幌ならまず、ススキノにたくさんあります。道外の人が札幌で浮気する場合、ほぼ100%ススキノのホテルを利用します。
【すすきののラブホテル街(夜)】
私:ちょっと待ってください。道外から来る場合、普通のホテルや旅館を予約してくるのでは?
S支社長:計画的な不倫旅行でカップルで来る場合はおっしゃる通りで、シティホテルがメインになります。
しかし、単身で来てデリへル(派遣型風俗)を利用したり、道内の女性と不倫したりする場合はラブホテルが多いのです。
例えば相手の女性が札幌以外の町の人で、札幌まで出てきて落ち合う。
これだと知り合いに出くわす可能性は低いですから、二人で飲食した後、ススキノのホテルに行きやすいわけです。
札幌市内の人もススキノのラブホテルはよく使います。
しかし、知り合いとの遭遇を恐れて避ける場合もままあります。
そういう時によく使われるのは西区の住宅街の中にあるラブホテル群です。
後でお連れしますが、隠れ家的な場所で知り合いに出くわすリスクも低いです。
ほかはそんなにない。例えば江別なら一軒だけです。
そういうわけで、我々はターゲットのプロフィールと浮気相手との待ち合わせ場所がわかれば、最終の行き先がだいたい読めます。
【ススキノのラブホテル街(昼)】
私: 横浜では人気のデートスポットみなとみらい近辺のラブホテル建設が禁止されているせいで、かわりにシティホテルの利用が盛ん。シティホテルが「デイタイムユース」といった呼称で「休憩」サービスを提供しているんです。
一方、群馬はラブホテルが少なく、部屋の賃貸料が安いので、あいびき用の部屋を借りるケースも多いらしい。
そういった北海道ならではの特異な浮気行動というものはありますか?
S支社長: 北海道は札幌以外はみんな小さなコミュニティで、顔見知りと出くわすリスクは大きいんです。だからわざわざ浮気のためだけに隣町に行くことはよくあります。
隣町の駐車場で待ち合わせて、直接ホテルに行って、同じ駐車場で別れて、別々のルートで帰宅するとか。
駐車場等でのカーセックスが多いのも北海道の特徴かもしれません。
私: 横浜など、鉄道路線の集中都市では遠距離不倫の比率が増えます。
逆に群馬とかだと、ほとんどが同じ職場での不倫らしい。
北海道はどうですか?
O係長: 同じ職場での不倫は多いですね。会社だけでなく、病院とか、介護施設もある。
私: 医師と看護婦ですか?
O係長: それもありますが、患者と看護婦も多いです。
私: ススキノはどんな感じのところなんですか?
S支社長: 本州の風俗地域は風俗業者ばかりが集まってますよね?ススキノでは同じビルに居酒屋、コンビニ、ソープランドなどが混在して入居しているのが特徴です。
【ススキノの雑居ビル】
日本の他地域では風俗のビルは風俗業者がかたまっているが、ススキノでは飲食店や商店と同居しているのが特徴。
Sn係長: ススキノでは、ホテルでデリヘルを利用するケースがとても多いですね。張り込みしていると、絶えず送迎車がデリヘル嬢をホテルに送り込んできます。浮気ではなく、デリヘル風俗だった、ということもしばしばです。
S支社長: 先ほどお話したように、本土から札幌に浮気旅行に来た人の調査もよくあります。
他地域のハライチの拠点で受任した調査のバトンタッチですね。
もちろん、同じ会社だから連携はスムーズだし、追加で出張費がかかったりもしません。
そんな案件の中には、会社の経費でビジネスホテルを取り、逢引きは自費で別のホテルでやる。そして浮気の後でソープランドに行くという強者もいました。
【新千歳空港構内】
本土からの浮気旅行。本土への浮気旅行。どちらの場合も他地域の支社との引き継ぎ地点となるのは、たいていこの空港。
私: 逆に新千歳空港から本土に浮気旅行に行くターゲットを調査することもありますか?
S支社長: もちろん。その場合は行先の最寄りのハライチ拠点に本社経由でバトンタッチします。
全国各地域にまんべんなく18か所も拠点があって皆同じ方法で熟練しているので、連携はとてもスムーズです。
行先は羽田が圧倒的に多いです。
夏とか連休とかの観光シーズンには、こうした道外への浮気旅行の調査が全体の1割近くにも達します。