浮気調査の基本

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浮気調査とは?

浮気調査とは、プロの定義では「男女関係が明白な動かぬ証拠」を押さえることです。

具体的には、それは写真や動画であり、次の2条件を満たすものです。

  1. ラブホテルへの出入りや公園でのキス・性行為など、男女関係が明白であること
  2. 人物の顔写りが鮮明で、人違いはあり得ないこと

メールや手紙は偽造が可能だし、入手には違法な手段が必要になる場合が多い点も問題です。

違法な手段で入手したものは、万が一裁判になった時も証拠採用されません。

だから、浮気調査は具体的に何をするかというと「パートナーの逢引を尾行して、決定的瞬間を撮影すること」ということになります。

興信所に頼んだ場合は、決定的瞬間を含む写真による行動記録を、調査報告書にまとめてくれます。

夜のすすきの交差点

【夜のすすきの交差点】

札幌市内の浮気調査ではすすきのの現場が大きな比率を占める。しかし、人目を避けて西区のホテル街に向かう場合もある。

「状況証拠」は「証拠」ではない

浮気をしているといろいろな兆候が現れます。

下記のリストは典型的なものです。

  • 家の中でも携帯を肌身離さず持ち歩く。
  • 携帯が鳴っても出ない。
  • いつもは違うのに、帰宅するとすぐに風呂に入りたがる日がある。
  • 車の助手席の位置が違う。女の髪の毛が落ちていた。
  • 以前はよく話していた異性の友達を話題に挙げなくなった。
  • SNSに知らない異性と写っている写真が出ていた。

該当するものが多ければ、おそらく浮気は間違いないでしょう。

しかし、これらは「状況証拠」にすぎません。

「状況証拠」を一覧にして突き付けたところで、相手はまず浮気を認めません。

外で異性と会っているところぐらいまでは自分で突き止められるかもしれないし、写真に撮ることもできるかもしれない。

しかし、それも「状況証拠」にすぎません。

「親しい友人」とか、「酔った勢いでハグしただけ」とか、言い訳はいくらでも可能です。

もちろん裁判になった場合の証拠能力はないです。

そして浮気はその後も続き、警戒してやるので再調査は難易度の高いものになります。

「状況証拠」しか持っていないのに勝負に出ると、問題をこじらせるばかりなのです。

言い訳不可能な「決定的瞬間の写真」を突きつけない限り、前へは進めません。

北海道は全国トップの尾行困難地域

ここまでの説明でわかるように、ちゃんとした証拠を押さえようとすると、長時間の尾行が必要になります。

決定的シャッターチャンスが訪れるまで、何時間でも何日でも追尾する必要があるのです。

短時間の尾行なら素人でもうまくいくことがあるが、長時間となるとまず発覚(バレる)・失尾(見失う)のいずれかとなります。

特に、北海道は尾行の難しい地域です。

広大で人口密度や車両通行量が国内では異例の低さであるため、尾行や張込みがとても目立つからです。

積雪期にはこの問題がさらに大きくなり、厳しい寒さも障害になります。

また、全国随一の車社会であるため、徒歩尾行より車両尾行の比率が高いことも問題です。

車両尾行はもともと難しいものですが、北海道はとりわけ難しい地域なのです。

車で真後ろにつけたら10分で発覚してしまいます。特に雪の市外ではそうでしょう。

後ろの車の様子はルームミラーでよく見えます。車の運転をされる方ならよくご存じのはず。

素人が車両尾行をやると交通事故の危険も非常に大きいです。

「人の後をつけるぐらい素人でもできるはず」と安易に考える方もいますが、それは違います。

尾行は探偵の技術の中核をなすものであり、特に北海道では至難のレベルなのです。

夜のすすきのラブホテル街

【夜のすすきのラブホテル街】

浮気調査はラブホへの出入りを鮮明に撮影できて初めて成功。決定的シーンが撮れなければ、それまでの苦労は水の泡である。

調査の失敗は高くつく

自己流の調査が発覚したり、中途半端な状況証拠をつきつけて相手が認めなかったために、いよいよプロに再調査を頼んでくるケースがよく見られます。

あるいは、当初考えていなかった離婚裁判に突入することになり、証拠能力がもっと高い写真が必要になったという場合もあります。

やり直しの調査を業界用語で「旧現場」といいます。

「旧現場」の調査は、相手が警戒しているために難易度のたかいものになります。

  • 警戒度が高いので、尾行する探偵や車両の頻繁な交替が必要
  • 尾行を巻くためのイレギュラーな行動(突然タクシーを拾う、頻繁に細い路地に入り込む、エレベーターで上がって非常階段で降りる、など)が激増し、高度な尾行技術が必要になる
  • 疑うと急遽、逢引を中止したりするので調査日数も増える

このように多くの資源(人・車・時間)投入が必要になり、スキルも高いものが求められます。

早い話、一度失敗してからプロに頼むと、調査費用が大幅に増えてしまうのです。

疑っている素振りなど全く見せず、腕の確かなプロに頼んで、最初の一発で決定的証拠を押さえる。

これが正しい浮気調査への向き合い方です。

積雪期の張り込み

【積雪期の張り込み】

北海道の人口密度と交通量は、国内では突出して低い。そのため、張り込みが目立って発覚しやすい。積雪期には特にそう。そして氷点下の寒さが追い討ちをかける。

興信所への頼み方のコツ

北海道は尾行の難易度が高く、しかも車両尾行の重要度が高いですから、替えの車両台数や業務無線などの装備がしっかりしたところを選ぶことが最重要です。

費用を節減するためには、投入資源(探偵の人数や車両の台数)をケチるより、調査日を絞り込んだ方が得策です。

北海道のような広大で尾行が目立つ地域で、少ない人員・車で追尾するのは物理的に無理があり、失敗するもとです。

思い切った資源投入をしても、調査が半日で終われば、費用は大したことはありません。

普段よく観察していれば、浮気をする日はだいたいわかるはずです。

最後にもう一点、浮気調査の実行日には、パートナーに対して普段と違う行動を一切取らないでください。

  • いつもよりよそよそしい態度を取る
  • いつもより愛想よく送り出す
  • 普段は聞かないのに、予定を聞く

上記のような行動は、「今日、あなたを調査します」と知らせているようなものです。

警戒度が一気に上がって尾行が難しくなったり、相手は浮気を中止したりします。

中には「今日の予定を聞いておきました。遅くなるそうです。浮気の現場、しっかり押さえてください!」と探偵に連絡してくる依頼者もいるそうで、もう完全にぶち壊しです。

「本当にやめてほしい」と現場の探偵が言っていました。

これは浮気調査の「あるある」のひとつなので、決して犯さないように注意してください。

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