秋の北海道の探偵調査2

「秋の北海道の探偵調査」のページを作った翌年、原一探偵事務所札幌拠点の探偵自身が秋の調査事情について寄稿してくれたので、紹介します。

季節の変化と観光客の増加

北海道の秋は、夏と同様でとても短いですが日本で一番早く訪れると言っても過言ではありません。残暑が無ければ9月初旬から気温が下がり始めます。
9月の中旬頃からは本州よりもひと足早く紅葉が始まり、観光客や旅行者で賑わいます。

日本でも有数の紅葉スポットも多く、様々なアウトドアアクティビティ(クルーズ ナイトツアー カヌー等々)を楽しむ人も多いのです。 全国各地(道内各地)から調査対象者が様々な方法で来道します。

秋の不倫旅行とその追尾

ベターなところだと一緒に飛行機に乗ってきます。SNSで知り合った人達は別々な地域から北海道(主に空港)で合流する。北海道に浮気相手が住んでいる。等々多種多様となっています。最近では、浮気相手が海外から国際線でくることも珍しくありません。

調査も予定が判らないと、調査員としてはプレッシャーと苦痛です(笑)。みなさん北海道をひとくくりにしていますが、新千歳空港から釧路 函館となると電車、バスで片道5時間位はかかります。(本州でいうと東京から名古屋 仙台位の間隔)のでその間、尾行は続きます。

まず、第一関門は、空港からの交通手段を判明させる事です。レンタカー ツアー 電車 タクシー 友人知人車 浮気相手がお迎えのパターン等があり、それに対応するには人員が必要になります。最初の段階で対象者を見失うと全てが台無しになってしまいます。

対象者達は宿泊の予約をとっていますが、調査員は予約が取れていない場合が多く(情報が無い 行先が不明)同じホテルに宿泊した場合には言い訳のできない証拠は完璧にとれるのですが・・宿泊が取れない時は車内で宿泊する場合もあります(寒冷地での車内泊は厳しいです。キャンプセットが欲しいくらいです)

北海道はガソリンスタンドも夜遅くまで営業していないので給油するタイミングを間違うと大変な事になります。リスクをたくさん背負っています。そういう点から経験豊富な調査員でないと対応できないことが多い地域なのです。

さらに、夏と比べ空気が澄んでいる為、世界三大夜景の一つ選出されたこともある函館市の「100万ドルの夜景」はこの時期から冬にかけてベストシーズンと言えます。夜景を観て温泉のある旅館やホテルに泊まるというのが不倫旅行等でも定番の流れです。

道路状況とタイヤの準備

北海道の秋はまだ積雪は無いですが、山頂部や峠では初雪が観測され始めます。また山間部や峠道を走行するトラックドライバー等はこの時期からスタッドレスタイヤに履き替えはじめます。それ以外の人は10月下旬から11上旬頃を目処に履き替えます。探偵は調査対象者がどこに行くかわからない為、早めの準備を心掛けます。

雪の無い濡れた道路状況では逆にスタッドレスタイヤは白線等でスリップするので危険なのです。雪が積もり出す時期が一番危険です。ドライバーも冬道になれていない事や路面の雪が凍ったり溶けたりして、不安定で危険な道路になってしまいます。

秋のイベント

上記の通り、北海道の秋のメインイベントは紅葉かと思われがちですが、他にも沢山の催しが開催されています。例えば9月の中旬頃からは札幌市大通公園では「さっぽろオータムフェスト」という北海道各地の旬の味が集まる秋のビアガーデンのようなイベントや、「モエレ沼芸術花火」という名だたる花火師達が集まりパフォーマンスをする大迫力の花火大会が有名です。

また、道内各地でご当地の旬の食材にスポットをあてた祭りが楽しめるのも北海道の魅力の一つでもあります。「苫小牧漁港 ホッキまつり」「そうべつ りんごまつり」「池田町 秋のワインまつり」「鹿追 そばまつり」「門別 ししゃも祭り」「あっけし 牡蠣まつり」等、この季節は特に海の幸を楽しめます。道民の調査対象者でも地方へ行って好きな食材を堪能する場面を見る事も多々あります。

ブラックバード

札幌支社には「ブラックバード」と呼ばれる調査チームがあります。これは調査経験が豊富で調査成績も優秀な人材で構成された、いわば特殊チームです。主に対象者が警察関係、自衛隊で特殊な職務関係についている人、他社で気づかれてしまって追尾できない、というような特別な対象者を相手に調査を遂行致します。全国各地の難しい、危険な調査を日々実践しています。